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【ストリートファイター6】不知火舞に勝ちたいあなたへ 対策完全ガイド

ストリートファイター6に参戦した人気キャラクター、不知火舞。華麗な技とトリッキーな動きで多くのプレイヤーを魅了する一方で、その多彩な攻め手に対応できず苦戦している方も少なくないでしょう 。特に、花蝶扇による揺さぶりや、画面端での強力な起き攻めは、対策を知らなければ一方的にペースを握られてしまいます。  

この記事では、そんな不知火舞に対して「勝ちたい」と願うあなたのために、トッププレイヤーたちの分析やコミュニティで共有されている知見に基づき、彼女の強みを分解し、明確で実践的な対策をステップバイステップで解説します。感情論ではなく、事実に基づいた具体的な攻略法を提供することで、あなたの舞戦の勝率向上をサポートします。

なぜ舞は対策が必要なのか? 強みを知る

不知火舞への対策を練る上で、まず彼女がなぜ手強いのか、その強みを正確に理解することが不可欠です。舞の脅威は単一の技にあるのではなく、複数の強力な要素が組み合わさることで相乗効果を生み出している点にあります。

  • 多彩な飛び道具「花蝶扇」: 舞の代名詞とも言える花蝶扇は、通常版、ホールド(溜め)版、OD版、そしてSA1後に使用可能になる焔(ほむら)版と、複数のバリエーションを持ちます 。これらを使い分けることで、遠距離での空間制御、接近の布石、固めや連携の起点を作り出します 。特にホールド版やOD版はヒット・ガード時に扇子が跳ね上がり、さらなる攻撃判定を生み出す独特の性質を持ちます 。  
  • 強力な地上牽制技: リーチが長くキャンセル可能な「立ち中P」は、地上戦の軸となります 。発生7Fと速くキャンセルも可能な「しゃがみ中K」は、差し合いやヒット確認からのドライブラッシュ連携に優れます 。リーチの長い「立ち強K」は、相手の技の空振りを咎める「差し返し」や、パニッシュカウンター時のリターンが大きい技です 。これらの牽制技が、花蝶扇を安全に撃つための空間を作り出したり、相手の対応を誘ってさらに別の技で狩る、といった連携を可能にしています。  
  • 高い機動力と接近能力: 歩きやドライブラッシュが速く 、空中での軌道変化技「ムササビの舞」を持つため、相手に的を絞らせにくい動きが可能です 。  
  • 強力な画面端の攻め(柔道): 画面端での前投げ後、前ステップから再度投げを重ねるループ、通称「柔道」が非常に強力です 。これに打撃重ねや投げ抜け潰し(シミー)といった択も加わり、一度捕まると抜け出すのが困難になります 。  
  • 高い画面運び能力: コンボ、特に「必殺忍蜂」やドライブラッシュを絡めたルートは、相手を一気に画面端まで運ぶ能力が高いです 。これにより、得意な画面端の状況を作りやすくなっています。  
  • 「焔ストック」による強化: SA1「陽炎の舞」を使用すると「焔ストック」を5つ獲得し、必殺技やSAが強化されます 。この状態の舞は、技の性能が向上し、さらに危険な存在となります。特に、SA1はヒットしていなくてもストックを獲得できるため 、相手は舞のSAゲージが溜まっているだけで、いつ強化状態になるか警戒する必要があり、試合展開に大きな影響を与えます。  

これらの要素が組み合わさることで、舞はあらゆる距離で主導権を握り、相手に対応を迫り続けることができるのです。効果的な対策とは、これらの連携を断ち切り、個々の強みに対処していくことに他なりません。

立ち回りの要 牽制技への対処法

舞の強力な地上戦を支える主要な牽制技への対処法を具体的に見ていきましょう。これらの技への対応は、試合のペースを握る上で極めて重要です。

  • 対 立ち中P: リーチが長くキャンセル可能という非常に優秀な牽制技です 。対策の基本は間合い管理です。この技の最大リーチのわずかに外側に位置取り、空振りを誘発させることが重要です。空振りを確認できれば、こちらもリーチの長い技やドライブラッシュからのコンボで反撃(差し返し)を狙えます 。ただし、発生が速く、必殺技やドライブラッシュでキャンセルされる可能性もあるため 、単純な置き技はリスクを伴います。相手が安易に必殺技へキャンセルしてくる場合は、ドライブインパクトでの割り込みも視野に入りますが、これも読まれるとリスクがあります 。重要なのは、相手のキャンセル癖を読み、適切な距離を保つことです。  
  • 対 しゃがみ中K: 発生7Fと非常に速く、キャンセルからドライブラッシュに繋げる動きが強力です 。発生の速さと硬直の短さから、見てから差し返すのは困難です 。対策としては、相手が振ってくるタイミングを読んで後ろに下がり空振りを誘う、下段をスカせる特殊な移動技を持つキャラならそれを使う、あるいはキャンセルドライブラッシュを読んでドライブインパクトや発生の早い技で割り込む、などが考えられます 。カウンターヒットをもらわないよう、この技の速さを常に意識し、不用意に技を置かないことが大切です。  
  • 対 立ち強K: 非常にリーチが長い反面、発生は14Fとやや遅めです 。最大の注意点はパニッシュカウンター時のリターンが大きいことです(特殊な膝崩れやられを誘発) 。この技が届く間合いで硬直の長い技を振るのは避けましょう。対策としては、発生の遅さを突いて、技が出る前にこちらの速い牽制技で潰す、モーションを見てから歩いてガードする、あるいは空振りを誘って硬直に反撃する、などが考えられます。キャンセルはできませんがリーチが長いため、予測してドライブインパクトを合わせるのも有効な選択肢です 。  

舞の牽制技、特にキャンセル可能な立ち中Pやしゃがみ中Kは、ガードする側にドライブパリィやドライブインパクトといった防御行動を頻繁に強いることになります。これにより、相手のドライブゲージを削り、リソース面で有利に立つという副次的な効果も生み出します。したがって、これらの牽制技への対処は、単にダメージを防ぐだけでなく、ドライブゲージ管理の観点からも重要になります。反応だけに頼るのではなく、間合い管理とリスク判断に基づいた、能動的な防御を心がけましょう 。  

厄介な飛び道具 花蝶扇を打ち破る

舞の代名詞であり、立ち回りの核となるのが飛び道具「花蝶扇」です。その多様な性質を理解し、的確に対処することが舞対策の鍵となります。

基本性能の理解: まず、通常版(弱・中・強)の花蝶扇は、他の多くの飛び道具や攻撃判定のある技で相殺・破壊されやすいという弱点があります 。一方で、ボタンホールド(溜め)版、OD版、そして焔ストック使用時の焔版は性能が向上し、通常の飛び道具では相殺されにくくなります 。特にホールド版とOD版(非ホールド)は、ヒット・ガード時に扇子が跳ね上がり、時間差で再度攻撃判定が発生するという特徴を持ちます 。  

通常・ホールド版 花蝶扇の隙を突く

  • 通常版: 多くの通常技や必殺技で消すことが可能です 。相手が連発してくるようなら、こちらも弾速の速い飛び道具で対抗するか、前進してガードやパリィで対応しましょう。ガードした場合、強度にもよりますが不利フレーム(-7F/-9F/-11F)を背負うため、割り込みは難しいですが、舞側も迂闊には攻められません 。見てからドライブインパクトも有効ですが、読まれるリスクもあります。距離や強度によっては、見てから前ジャンプで飛び越えて反撃することも可能です 。  
  • ホールド版: 発生が32Fと非常に遅くなるのが最大の特徴です 。この遅さにより、見てからの対応が容易になります。最も有効な対策は、ホールドモーションを確認してから前ジャンプで飛び越えることです。これにより、大きな反撃チャンスが生まれます 。ドライブインパクトも、発生の遅さから非常に合わせやすいです 。ガード時は微有利(+1F)を取られますが 、そもそもガードさせられる状況を作らせないことが重要です。  

OD・焔版 花蝶扇への具体的対策

  • OD版: 発生12Fと速く、通常の飛び道具を貫通し、ヒット・ガードで跳ね上がり、ガードさせて+3Fの有利を取る強力な技です 。直接的なカウンターは難しくなります。
    • ジャストパリィ: タイミングはシビアですが、成功すれば大きなリターンを得られます 。  
    • ガード&読み合い: まずガードし、+3Fの状況から舞が仕掛けてくる打撃・投げ・シミー(投げ抜け誘い)の択に対応する必要があります 。バックステップや遅らせグラップ、発生の早い技での暴れなどが対策の候補となります 。  
    • OD無敵技: 相手の攻めを読んでODゲージを使えば、割り込める可能性があります。
    • アルティメットガード: コミュニティで研究されている高等テクニックです。パリィと特定の行動(遅らせ投げ抜けや特定の通常技など)を組み合わせることで、OD花蝶扇後の複数の連携に対応しようとする防御方法です 。複雑ですが、有効な場面もあるとされています 。  

     

  • ODホールド版: 発生は28Fと遅めですが、OD強度の弾を2発投げ、跳ね上がりはしませんがガードさせて+12F/+14Fと大幅な有利を取られます 。ホールドモーションが見えたら、通常ホールド版と同様に前ジャンプやドライブインパクトで対応するのが最善です 。ガードしてしまった場合は、大幅有利なので下手に動かずガードを固めましょう。この技から「乱れ花蝶扇」に派生可能です 。  
  • 乱れ花蝶扇: ODホールド版からの追加入力で発動。さらに扇子を投げ、一部は跳ね上がります。ガード時のドライブゲージ削り量が大きいのが特徴です 。ODホールド版をガードしないことが最大の対策です。  
  • 焔版: 焔ストック消費により、花蝶扇の性能が全体的に向上します。通常版は2ヒット化し通常の飛び道具を貫通、フレームも改善されます。OD版も2ヒット化しガードで+1F有利になるなど、より強力になります 。通常版への対策(通常技での相殺など)は通用しなくなるため、パリィやOD無敵技など、より確実な防御手段への依存度が高まります。  

花蝶扇、特にOD版やホールド版の真の脅威は、飛び道具そのものよりも、それを盾にして舞が有利な状況を作り出し、接近してからの択一攻撃(打撃・投げ・シミー)を仕掛けてくる点にあります 。したがって、対策は飛び道具をガード(あるいは回避)することと、その後の舞の行動に対応することの両面から考える必要があります。「アルティメットガード」のような複雑な防御テクニックが議論されること自体 、通常のガードやパリィ、ジャンプだけではOD花蝶扇からの連携を安定して凌ぐのが難しいことを示唆しています。これは、舞が相手を困難でミスの起こりやすい防御状況に追い込む能力が高いことを意味します。  

表1: 花蝶扇対策早見表

技名 (Version) 主要性能 (Key Property) 推奨対策 備考 (Notes)
通常 花蝶扇 (弱/中/強) 弾強度: 低, 発生: 16/14/12F, 硬直差(G): -7/-9/-11F, 通常技/弾で相殺可 弾で相殺, 通常技で破壊, ガード, 前ジャンプ(反応), DI(予測) ガード後の反撃は難しいが、舞側も攻めにくい。
ホールド 花蝶扇 (弱/中/強) 弾強度: 並, 発生: 32F, 硬直差(G): +1F, ヒット/ガードで跳ねる 前ジャンプ(反応), DI(反応), ガード&様子見 発生が非常に遅い。ガード後は微有利なので注意。跳ねた扇子は空中弾扱い。
OD 花蝶扇 弾強度: OD(1Hit), 発生: 12F, 硬直差(G): +3F, ヒット/ガードで跳ねる ジャストパリィ, ガード&読み合い(バクステ/暴れ/遅らせグラ), OD無敵技 発生が速くガード有利。ガード後の連携に注意。アルティメットガードも有効か 。
OD ホールド 花蝶扇 弾強度: OD(2Hit), 発生: 28F, 硬直差(G): +12F, 跳ねない 前ジャンプ(反応), DI(反応), ガード&固まる 発生遅めだがガードで大幅有利。「乱れ花蝶扇」へ派生可。
乱れ花蝶扇 ODホールドから派生, 複数ヒット(一部跳ねる), 硬直差(G): 0F ガード/パリィ ドライブゲージ削り大。ODホールドをガードしないことが最善。
焔 通常版 2Hit化, 弾強度UP(通常弾貫通), 硬直差(G)改善: -3/-5/-7F パリィ, OD無敵技, DI(予測) 通常技での相殺不可。
焔 ホールド版 2Hit化, 弾強度変わらず, 硬直差(G)変わらず: +1F, 跳ねる 前ジャンプ(反応), DI(反応), ガード&様子見 通常ホールド版と同様の対策が基本。弱版は軌道変化。
焔 OD版 2Hit化, 弾強度: OD, 硬直差(G): +1F, 跳ねる ジャストパリィ, ガード&読み合い, OD無敵技 通常OD版より有利Fは減るが、依然強力。
焔 OD ホールド版 OD強度(1Hit)x2発, 跳ねる, 硬直差(G): +12F 前ジャンプ(反応), DI(反応), ガード&固まる 通常ODホールド版と同様の対策。相手のOD弾とは相殺。

 

主要な必殺技への反撃とリスク管理

花蝶扇以外にも、舞には注意すべき必殺技がいくつか存在します。これらの技の特性を理解し、リスクを管理することが重要です。

  • 龍炎舞: 主に牽制やコンボの繋ぎ、締めとして使われます 。強版は立ち状態の相手にヒットすると追撃可能ですが、しゃがんでいる相手には当たらないという明確な弱点があります 。弱版は比較的隙が少ないもののリターンも低めです 。ガード後のフレームは資料によって明確ではありませんが、特に強版はガードされた場合のリスクが高いと考えられます。相手が立ち状態で強龍炎舞を振ってくるのを読んだら、しゃがみガードで空振りを誘い反撃しましょう。焔版は性能が向上します 。  
  • 必殺忍蜂: 前方に移動しながら攻撃する突進技で、主にコンボの中継や画面端への運び、コンボの締めに使われます 。この技はガードされると大きな不利フレームを背負います(弱:-13F, 中:-15F, 強:-17F, OD:-18F) 。したがって、ガードしたら確実に反撃を入れることが重要です。不利フレームに応じて、弱攻撃から強攻撃、あるいはフルコンボまで、最適な反撃を選択しましょう。OD版はヒット後に追撃が可能です 。焔版は性能が向上します 。  
  • 飛翔龍炎陣: 舞の主要な対空技であり、無敵時間を持つ切り返し技(リバーサル)としても機能します 。弱版は発生5Fと速く、上半身無敵を持ちます 。OD版は発生6Fで完全無敵を持ちます 。しかし、この技の最大の弱点はガードされた際の隙の大きさです。ガード後の不利フレームは-29Fから-40Fと極めて大きく、最大級の反撃が確定します 。舞の起き上がりに技を重ねる際は、この技を誘ってガードし、確実に最大反撃を決めることを意識しましょう(いわゆる「詐欺重ね」や「シミー」が有効です)。  
  • ムササビの舞: 空中からの軌道変化技です 。ジャンプの軌道を変えたり、奇襲に使われます。ガード時の有利不利は当てる高さによって変動し、低めに当てると安全、あるいは有利になる場合もありますが、高めでガードさせると不利になります 。単調な飛び込みに対しては対空技で迎撃しましょう。低めにガードさせた場合は、不利フレームを確認し、発生の早い技で反撃を試みるのがセオリーです 。ターゲットコンボからの派生もあり、これを利用した連携やフレームトラップにも注意が必要です 。  

これらの必殺技は、それぞれ明確な役割とリスクを持っています。飛翔龍炎陣や必殺忍蜂のようにガード時のリスクが非常に高い技や、強龍炎舞のように特定の状況でしか当たらない技など、弱点がはっきりしています。これらの弱点を的確に突き、安全な状況でプレッシャーをかけ、相手のミスを誘い、確実に反撃を決めることが、舞戦のペースを掴む上で重要となります。

表2: 主要必殺技 確定反撃

技名 ガード後硬直差 推奨反撃 注意点
龍炎舞 (強) 不明 (Unsafe) 強攻撃 / フルコンボ しゃがみ状態の相手には当たらない 。立ちガード後に反撃。
必殺忍蜂 (弱) -13F 強攻撃 / フルコンボ ガードしたら確実に反撃。
必殺忍蜂 (中) -15F 強攻撃 / フルコンボ ガードしたら確実に反撃。
必殺忍蜂 (強) -17F 強攻撃 / フルコンボ ガードしたら確実に反撃。
必殺忍蜂 (OD) -18F 強攻撃 / フルコンボ ガードしたら確実に反撃。ヒット時は追撃あり。
飛翔龍炎陣 (弱) -29F パニカン ガードしたら絶対に最大反撃を入れる。対空・リバーサル技。
飛翔龍炎陣 (中) -28F  パニカン ガードしたら絶対に最大反撃を入れる。
飛翔龍炎陣 (強) -31F  パニカン ガードしたら絶対に最大反撃を入れる。
飛翔龍炎陣 (OD) -40F  パニカン ガードしたら絶対に最大反撃を入れる。完全無敵あり。
ムササビの舞 可変 (Variable, +/-) 弱攻撃 / 対空 低空ガードは有利な場合あり。高めガードは反撃可。対空迎撃も重要。

 

画面端の恐怖 柔道と起き攻め対策

舞を相手にする上で最も警戒すべき状況の一つが、画面端に追い詰められた時です。彼女の画面端での起き攻め、特に「柔道」と呼ばれる投げループは非常に強力です。

  • 柔道 (投げループ): 基本形は、画面端で前投げを決めた後、前ステップを挟んで再度前投げを重ねる、というものです 。これにより、相手は「投げ抜け」「ジャンプ」「バックステップ」「無敵技での切り返し」といった選択を迫られます。  
  • 柔道への対策:
    • バックステップ: 多くの情報源で、柔道に対する有効な対策として挙げられています 。タイミングよくバックステップを入力することで、舞の投げを空振りさせ、反撃のチャンスを得ることができます。ただし、舞側もこれを読んで投げではなく打撃を重ねてくることで、バックステップを狩ることが可能です 。常に有効な万能策ではないことを理解しておく必要があります。  
    • 遅らせ投げ抜け: 投げと、少し遅れてくる打撃の両方に対応できる可能性がある汎用的な防御テクニックです。
    • ジャンプ: 投げは回避できますが、舞側が読んでいれば対空技で迎撃されるリスクがあります 。  
    • 無敵技: 投げも打撃も潰せる可能性がありますが、読まれてガードされると最大反撃を受けます 。ハイリスク・ハイリターンな選択肢です。
    • やってはいけないこと: 最も避けるべきは、焦って最速で投げ抜けを入力することです。舞はこれを見てから後ろに下がり(シミー)、投げ抜けの空振り硬直に大ダメージコンボを叩き込むことができます 。  
  • その他の起き攻め: 柔道以外にも、舞は様々な起き攻めを持っています。特定の技の後(例:弱必殺忍蜂〆の後+30F)にしゃがみ中Pを重ねて+4F有利を作り、投げと打撃の択を迫りつつシミーも狙える状況 や、ホールド版・OD版の花蝶扇を重ねて相手の行動を制限するセットプレイ などがあります。どの技でダウンさせられたかによって、相手が狙ってくる起き攻めの種類がある程度予測できるため、状況認識が重要になります。また、起き上がり時の行動(その場起き上がり、後ろ受け身)を使い分けることも、相手に的を絞らせないために有効ですが、特定のセットプレイは後ろ受け身に対応している場合もあるため注意が必要です 。  

舞の画面端は、単なる投げループではなく、投げ、打撃、シミー、飛び道具重ねといった複数の選択肢が絡み合った、非常に厳しい状況判断を連続で要求される場面です。防御側には絶対的な安全策は存在せず、常に読み合いが発生します。相手の癖を読み、ダウンさせられた状況を把握し、その場に応じた最もリスクの低い選択肢(あるいは勝負を賭けた選択肢)を選び続ける必要があります。特に、バックステップが有効な対策として広く知られているからこそ 、舞側もそれを意識した打撃重ねなどの対抗策を用意している可能性が高いです 。この「対策への対策」の読み合いが、画面端の攻防をさらに奥深く、厳しいものにしています。  

焔ストック発動 強化された舞への注意点

舞がSA1「陽炎の舞」を使用すると、5回分の「焔ストック」を獲得し、一時的にパワーアップ状態に入ります。この状態の舞への対応は、通常時とは異なる注意が必要です。

  • 獲得方法と効果: SA1「陽炎の舞」はヒット・ガード・空振りを問わず、発動した時点で5つの焔ストックを獲得します 。ストックがある限り、各種必殺技やSAを使用する際に自動的に1つ消費され、強化版の技が発動します 。例えば、花蝶扇はヒット数や弾の強度が増し、フレームが有利になるなど、大幅に性能が向上します 。他の必殺技もダメージ増加や性能変化が起こり、全体的に攻撃性能・連携能力が底上げされます 。  
  • 戦術の変化: 焔状態の舞は、通常時よりも格段に危険度が増します。強化された花蝶扇による制圧力は上がり 、コンボ火力や起き攻めの圧力も増大します 。通常時は反撃可能だった連携が安全になったり、より有利な状況を作れるようになる可能性があります 。  
  • 対策の調整: 焔状態の舞に対しては、通常時よりも慎重な立ち回りが求められます。
    • 防御意識の向上: 通常の対策が通用しない場面が増えるため(例:通常弾で焔花蝶扇は消せない )、ドライブパリィやドライブリバーサルといった、より確実な防御手段への依存度が高まります。リスクの高い行動は極力避け、ガードを固める時間を増やしましょう。  
    • 時間稼ぎとストック消費: 焔ストックはラウンド間には持ち越されません 。状況が不利であれば、無理に攻め合わず、防御に徹して相手にストックを消費させることを狙うのも有効な戦略です。  
    • フレーム変化への注意: 技のフレームデータが変化している可能性があるため 、通常時と同じ感覚で反撃しようとすると逆に手痛い反撃を受ける危険があります。特にガード後の状況判断は慎重に行いましょう。  
    • SA1発動への警戒: SA1は発動するだけでストックを得られるため 、たとえガードしたり空振りさせたりしても、その直後から舞は強化状態に入ります。舞のSAゲージが1本以上溜まっている場合は、いつSA1を使われても対応できるよう、常に焔状態への移行を警戒しておく必要があります。  

焔ストックは、舞にとって一時的ながら試合の流れを大きく変える可能性を秘めた強化要素です。この状態の相手に対しては、リスク管理のギアを一段階上げ、「勝つ」ことよりもまず「凌ぐ」ことを優先する意識が重要になる場面が多いでしょう。相手のストック数を意識し、冷静に対応することが求められます。

舞戦でやりがちなミスとその回避策

不知火舞との対戦で、多くのプレイヤーが陥りやすいミスが存在します。これらを認識し、意識的に避けることで、勝率を大きく改善できる可能性があります。

  • 角での安易な投げ抜け入力: 前述の通り、画面端で投げを警戒するあまり、最速で投げ抜けを入力してしまうのは非常に危険です。舞はシミー(後ろ歩きからの投げ誘い)でこれを簡単に咎めることができます 。投げが怖い場面でも冷静さを保ち、バックステップや遅らせ投げ抜け、あるいはガードといった他の選択肢を考慮しましょう 。  
  • 花蝶扇への不適切な対応:
    • 通常版の花蝶扇に対して、毎回律儀にガードしたり、逆に危険なジャンプを繰り返したりしていませんか? 通常版は破壊可能であり、強度によっては見てからジャンプも可能です 。  
    • ホールド版の非常に遅い発生に対して、ジャンプやドライブインパクトではなく、ガードを選択してしまっていませんか? これは大きな反撃チャンスを逃しています 。  
    • OD版をガードした後の+3F有利を無視して、不利な状況で技を振っていませんか? ガード後の読み合いを理解する必要があります 。  
    • 焔状態の花蝶扇に対して、通常時と同じ感覚で通常弾を撃ったりしていませんか? 強化された性能を理解せずに行動すると、一方的に潰されます 。  
  • 飛翔龍炎陣をガード後に反撃しない: 舞の主力対空・切り返し技である飛翔龍炎陣は、ガードすれば-29F~-40Fという、ゲーム中でも最大級の不利フレームを背負います 。これをガードしたにも関わらず、反撃が安くなってしまったり、そもそも反撃しないのは非常にもったいないミスです。確実に最大反撃を叩き込みましょう。  
  • 立ち強Kの間合いで不用意な技を振る: リーチの長い立ち強Kは、パニッシュカウンター時のリターンが非常に大きいです 。この技が届くギリギリの間合いで、硬直の長い技を不用意に振ってしまうと、手痛いしっぺ返しを食らう原因になります。相手の立ち強Kを警戒し、間合い管理を徹底しましょう。  
  • 起き上がりの選択肢が単調: いつも同じタイミング(その場起き上がり/後ろ受け身)で、同じ行動(ガード/投げ抜け/暴れ)を繰り返していませんか? 。これは相手にとって格好の的です。起き上がり方法やその後の行動を散らすことで、相手の起き攻めを惑わせることができます。  
  • 焔ストックを意識しない: 舞が焔ストックを持っているかどうかを確認せず、通常時と同じ立ち回りをしてしまうのは危険です。強化された技によって、普段なら勝てるはずの読み合いに負けたり、予期せぬダメージを受ける可能性があります。相手のSAゲージとストック数は常に視界に入れ、状況に応じた立ち回りを心がけましょう。

これらのミスの多くは、「相手の技の性能やフレームを正確に理解していない」こと、そして「自分の防御行動が単調になっている」ことに起因します。舞の持つ、相手の焦りや単調な行動を咎める能力(安全な牽制技、フレームトラップ、シミー、反応が難しいが発生の遅い技など)は、プレイヤーに冷静な判断と対応の多様性を要求します。このガイドで得た知識を元に、自分のプレイを見直し、意識的に改善していくことが重要です。

キャラクター別対策のヒント

ストリートファイター6のキャラクター相性は複雑であり、プレイヤーのスタイルによっても左右されますが、舞の基本的な特性から、特定のタイプのキャラクターに対する大まかな相性のヒントを探ることは可能です。

  • 飛び道具(弾)キャラ(例:ガイル、JP、リュウなど): 舞の通常版花蝶扇は他の飛び道具に弱いため 、強力な飛び道具を持つキャラクターは、遠距離戦で主導権を握れる可能性があります。ただし、舞側もホールド版(弾強度UP)、OD版(弾強度OD)、焔版(通常弾貫通)といった対抗策や、弾抜け性能のあるSA2「超必殺忍蜂」を持っています 。結局のところ、どちらがリソース(ドライブゲージ、SAゲージ、焔ストック)をうまく管理し、相手の飛び道具に対応できるか、そして得意な距離を維持できるかが鍵となりそうです。焔ストックがない状態では、弾の撃ち合いで不利になりやすいとの指摘もあります 。  
  • ラッシュダウンキャラ(例:ケン、キャミィ、キンバリーなど): 高い機動力で素早く距離を詰められるキャラクターは、舞の飛び道具をかいくぐり、接近戦に持ち込める可能性があります。しかし、舞も近距離での発生の早い通常技、対空技、そしてOD版の切り返し技を持っているため、接近戦が一方的に有利とは限りません 。舞はガードさせて有利になる通常技が少ないため、相手の連携をガードした後に発生の早い技で反撃する「打ち返し」に弱い側面も指摘されており 、近距離での細かい攻防が得意なキャラクターにはチャンスがあるかもしれません。  
  • グラップラー(例:ザンギエフ、マノンなど): 舞の機動力と飛び道具は、投げキャラを近づけさせない上で有効に機能する可能性があります。しかし、一度接近を許してしまうと、舞の防御は無敵技やバックステップなどに頼ることになり、これらは投げキャラの得意な読み合いの土俵に引きずり込まれるリスクも伴います。具体的な相性に関する情報は少ないですが 、間合い管理が勝負の分かれ目となるでしょう。  
  • その他: 特定の技に対する有効な対策を持つキャラクターもいます。例えば、強龍炎舞はキャミィのフーリガンや豪鬼の百鬼襲、ディージェイのニーショットなどに対して有効な対空手段となり得るとの報告があります 。  

最終的な相性は、個々のキャラクターが持つツールと、プレイヤーの熟練度に大きく依存します。しかし、舞の戦術の根幹である「花蝶扇による空間制御」と「高い運び能力からの画面端での起き攻め」に対して、自分の使用キャラクターがどのような対抗策を持っているかを考えることが、具体的な対策を立てる上での第一歩となるでしょう。

まとめ

不知火舞は、ストリートファイター6において強力かつ対応の難しいキャラクターの一人ですが、決して対策不可能な相手ではありません。本ガイドで解説したポイントを理解し、実践することが攻略の鍵となります。

  • 花蝶扇のバリエーションを理解し、的確に対応する: 通常版、ホールド版、OD版、焔版、それぞれの特性と弱点を把握し、状況に応じた最適な防御(ジャンプ、DI、パリィ、ガード&読み合い)を選択しましょう。特にホールド版の隙、OD版ガード後の有利フレームには注意が必要です。
  • 主要な必殺技のリスクを突く: ガード後に大きな不利フレームを背負う飛翔龍炎陣や必殺忍蜂には、確実に最大反撃を。強龍炎舞はしゃがみで空振りを誘うなど、各技の弱点を突きましょう。
  • 画面端の攻防を制する: 柔道ループに対しては、安易な投げ抜けを避け、バックステップや遅らせグラップ、ガードなどを使い分ける冷静さが求められます。
  • 牽制技への間合い管理: 立ち中P、しゃがみ中K、立ち強Kといった強力な牽制技に対しては、間合い管理で空振りを誘ったり、リスクを考慮した対応を心がけましょう。
  • 焔ストック状態への警戒: 舞が焔ストックを持っている際は、通常時以上に慎重な立ち回りを意識し、防御とストック消費を優先する判断も重要です。
  • 自分のミスを減らす: やりがちなミスを認識し、意識的に改善していくことが、安定した勝率に繋がります。

これらの対策は、知識として知っているだけでは不十分です。実際の対戦で繰り返し試し、体に覚え込ませる必要があります。相手の動きをよく観察し、パターンを読み、そして何より、諦めずに挑戦し続けることが重要です。このガイドが、あなたの不知火舞対策の一助となり、勝利への道を切り開くことを願っています。

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